毎年ロシアでは5月1日は“新春と労働者の祭日”として、いわゆるメーデーが祝われます。この日は労働者の国際的団結の日として、旧ソ連時代から大きな祝日でしたが、ソ連崩壊後もロシアの歴史に残された祝日です。この日市内中心部で老いも若きも様々な世代が同列に並んで行進する盛大なデモンストレーションが開催されました。5月1日は長い冬を終えてやっと到来した新春と、新たな社会の革新を象徴し、市民に積極的な気分を与え、最もロシア人が愛する祭日の一つです。この祭日は年長の世代にとっては以前と同じ「労働者の団結」のシンボルであり、若い世代には自然と人間の力をもたらす春の開花を象徴しています。さらにたくさんある祝日のなかでは労働と労働者にささげられた唯一の祝日でもあります。

この日ウラジオストクでは沿海州の様々な労働組合の集会が開かれました。その集会には年金受領者とともに医者、教師、科学者や一般労働者などの働く市民が集まり、それに加えてウラジオストクの学生たちも参加しました。沿海州とウラジオストクの様々地域では色々な祝宴やコンサートやデモや運動会などの遊びなどが行われました。また、旧ソ連の国旗の赤旗を掲げて意気揚々と行進する老人たちのグループもあり、とても自由な雰囲気で市民の交流が行われました。


(写真・文はエレナ通信員、翻訳アレクセイ・ネチャーエフ)




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