沿海州地方のすべての都市と区域でも、第63回独ソ戦勝利記念日に捧げるさまざまな催しが繰り広げられました。 5月8日、ウラジオストックでは多数の退役軍人たちが、戦争を知らない若者たちと交歓する「世代交流の集い」が企画され、当時の英雄的戦いや苦労話などを話し合い、世代間交流を大いに深めました。 5月9日の本番当日には、ウラジオストックではもっとも盛大な祭典が催され、「ソビエト政権戦士」広場では、1万2千人以上の人たちが集いました。沿海州知事セルゲイ・ダーリキンは大祖国戦争で戦った退役軍人たち、後方勤労者たち、そしてすべての沿海州の人たちに輝かしい勝利の日の祝日にことよせて素晴らしい祝辞を述べました。 勝利の日―これはすべての人たちにとって、大祖国戦争の重要な防衛者、すなわち年上の世代の人々へ追慕と尊敬を捧げる偉大な記念日でもあるのです。 沿海州の人たちとともにこの勝利の日を祝う外国からのゲストたちの参加がはじまって3年目の今回は、アメリカ合衆国の駆逐艦「シテーテム」の乗組員たちがともに祝ってくれました。 ウラジオストック駐留部隊の陸海軍・軍人たちは式典の際の点呼と厳かな「ひざまづきの儀典」を遂行し、集会参加者たちは大祖国戦争で亡くなった故人の霊にしめやかに黙祷を捧げました。 つづいて、極東駐留軍と太平洋艦隊の軍人たち、すなわち太平洋艦隊の乗組員たち、国境警備隊、マカーロフ大将記念太平洋海軍大学の学生、そしてアメリカ軍・海兵隊によるパレードがはじまりました。その軍列の跡を追うように、この広場での長年にわたる催しでは今回はじめてとなる太平洋艦隊のロケット砲、装甲運搬車、自動操縦砲、通信兵器、化学防衛兵器、そして防空兵器などの軍事パレードが賑やかにくりひろげられました。 そして祝日のパレードは、恒例の太平洋艦隊吹奏オーケストラでしめくくられました。中央広場でのパレードは、合計1千名の人々と30種類の軍事兵器が参加したことになります。 この祭日に参集した様々な階層の人たちはパレードの後、思い思いに市内をしばらく散策し、やっと訪れた春を楽しみました。 (写真と記事はエレナ通信員、翻訳編集・扇進次郎) |