ウラジオストーク レストラン巡り 【その2】
〜ブレジネフ、フォード大統領・露米会談の名所〜
レストランLesnaya Zaimka“森の開墾地”はウラジオストック市内から空港方面に約30分ほど向かった山沿いの森林を切り開いたところにあり、外観は丸木小屋風で、内部のインテリアもとても素敵です。このユニークなレストランは旧ソ連時代から既にウラジオストークの名所でもあり、内外の人々にも幅広く知られています。このレストランは1974年、当時のソ連共産党中央委員会書記長ブレジネフとアメリカ大統領フォードとの歴史的会見に合わせて特別に開設されたからです。 レストランはそれ以来、人々が仕事に疲れて余暇を過ごすための適当な憩いの場所として、とても人気のあるスポットです。このレストランはウラジオストック市の中心から約28キロ離れており、まわりの閑静な森林とエキゾチックな丸木造りの田舎風な建物とがうまく調和した、数少ないレストランのうちの一つです。レストランを取り巻く雰囲気、動物の剥製で飾られたその巧みなインテリアは、あなたを喧噪なウラジオストックの市内中心部から、荒々しい自然の香りのする、いわゆる“森の国ロシア”に移動させてくれます。 レストランの各ホール(サンクト・ペテルブルクの部屋、洞窟の間、カラオケホール)は毎日営業しています。レストランには様々な趣向を凝らしたベランダがあり、毎晩生演奏を伴奏に美人歌手が素敵な歌を歌って楽しませてくれます。 レストラン複合施設の敷地内には様々な動物を飼育する小動物園があり、特別の檻には熊、鹿、ノロ、アナグマ、狐、オオヤマネコ、鳩などが飼われています。 そして、レスナヤ・ザイムカ “森の開墾地”では、あなたに各種野生動物の肉料理がふんだんに提供されるのです。つまり、注文により 熊、ノロ、猪、鹿、アカシカ、エゾライチョウ、ウズラ等の珍しい料理が続々登場するのです。このレストランで提供される各種料理は、他では決して味わえないユニークなものです。また、 現在レストラン複合施設は大規模な改装が行なわれ、ホテル、レストラン、カフェバー、サウナ、あずまやなどがそろっています。ウラジオストックのレストランのランクでレスナヤ・ザイムカは、とても高い位置を占めており、今も変わらぬ人気を誇っています。 レストラン「レスナヤ・ザイムカ」 ウラジオストック市マコフスキイ通り290 電話38-58-59 (文と写真・エレナ・レオーノバ通信員、翻訳 伊藤伸夫) |