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阪神タイガースならぬアムールタイガーの日
ウラジオストック市独自の祝日・タイガーの日が去る日曜日、ソビエト政権戦士の広場で祝われました。タイガーは沿海地方とウラジオストック市のシンボルです。極東の自然の広大さと豊かさを示すこの美しい野生動物の日を祝うアイデアは作家であり、狩猟学者であったウラジーミル・トロイニンにまで遡ります。この祝日は、自然保護機関の主導により沿海州都で定期的に開催されることが提唱され、2000年よりスタートいたしました。
 コスプレ行列とタイガーグッズの売店
毎年、この日は新しい参加者と文学愛好家たちを魅了し続けています。
沿海州都ではこの日、壮大な仮装行列がみられます。発表ではこの行列には5000人が参加したとのことでした。仮装行列の広場への到着が祝日のはじまりです。市民や招待客は、参加の沿海州創造家集団とともにテーマにそったプログラムを演じます。
広場では、ワンちゃん、ニャンちゃん展が催され、エコ・クイズやゲーム・コンクールが行われました。そして市では、審査員たちによって選び出された出来栄えのすばらしい仮装行列のグループに賞を授与していました。
 この祝日の目的は、世界絶滅危惧生物リスト(通称赤本)に登録されているアム
ール・タイガーの保護問題に携わる環境・公共機関の支援にあります。 

各地から集まった保護団体の代表たち
来る9月19日にはウラジオストックでロシア科学アカデミー極東支部の学者たち、ロシアと全世界からの自然保護団体が一堂に会しアムールタイガー保護の問題に関する円卓会議が開かれる予定です。円卓会議にはテレビ「哺乳動物の世界で」のディレクターでロシア自然保護基金管理局メンバーのニコライ・にコラエヴィッチ・ドロズドフ さんも参加します。
今日、野生のアムールタイガーの全頭数の95%(約450頭)がロシアの極東地方に集中しており、彼らを保護することは至上命令なのです。タイガー・ディの祝日とは人々と自然の相互理解探求の道筋への第一歩にほかなりません。
                             ルポ エレーナ・レオーノバ
                             訳 扇 進次郎




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