ロシアで大人気のサムライたち

ウラジオストークの剣道場

〜ウラジオストークと新潟を結んで剣道通じた交流〜
 

平成18年12月の全ロシア剣道大会の熱戦

 ロシア沿海州ウラジオストーク市では日本の伝統的武道である「剣道」道場が、平成9年ごろ新潟市とウラジオストーク市姉妹都市10周年記念の訪問団が武具を愛好家たちに贈呈したことをきっかけに開設され、新潟県剣道連盟や常任理事でもある近藤武道具店(代表者 近藤憲英氏)などの支援で活発な活動を続けています。日本ではスポーツとして剣道がとても人気があり、よく知られている "東一騎打ち"というスポーツと言われている。
 ロシア人剣道愛好家にとっては「竹の剣」で戦うというのがすこし風変わりな、気晴らし的スポーツとなっています。しかし、剣道は単なる気晴らしやストレス解消のみではなく、長い歴史や伝統に裏打ちされ、確固たる原理にもとづいた完全な格闘技といえます。そして、今では剣道がとても人気のあるスポーツとして、ロシアのみならず世界各地に剣道場が開設され、数百万人もの愛好家たちが毎日汗を流して練習に励んでいます。
 平成15年にはウラジオストクで"SOLKI"(YAIDO・剣道のスポーツ団体)という沿海州地域の公共組織が創立されました。SOLKというのはかなり比較的新しい組織ですが、そのメンバーが いろいろのレベルのスポーツ競技会で一度ならず優勝したことがあります。全ロシア剣道競技会でも勝利したことがあり、ロシア混成チームを編成して世界とヨーロッパ選手権大会に参加したことがあります。
 平成18年にはウラジオストークでロシアのチャンピオンを決めた、第9回全ロシア剣道選手権大会が開催されました。
 剣道は一見激しそうに見えるけれども、どのスポーツよりも規律を重んじており、剣道を練習している子供たちは、とても礼儀正しく、年長者を敬い、社会的にとても評価されています。そこで、ロシア人は喜んで自分の子供たちに剣道というスポーツを練習させようとします。

競技会終了後の記念撮影

 ウラジオストークのSOLKI道場長であり、剣道二段を保持しているボリス・ミーシンさんの話では、剣道という日本の伝統的格闘技術の有段者であるハルチェンコとシャファロフソフ、スシンスキー、ドウビリンという青年達が、連続で何年間もすべてのロシアの剣道試合には勝ち続けているとのことです。沿海州がロシアの格闘技の中心地であるということは、既にロシアだけではなくて、剣道発祥地である日本でも認られています。SOLKIというスポーツ団体は新潟県と新潟市の剣道連盟に全面的協力支援を受けており、昇段試験などのため新潟をよく訪問しています。こういった剣道と言うスポーツを通じた日露の友好交流はロシアと日本双方の国民を、互いに精神的及び文化的に更に接近させることに大いに役立っています。(記事はエレナ・レオーノバ通信員、写真はSOLKI剣道場提供)
 





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